諦めなければ両立の道はひらける」、長沢有紀(著)
雑誌「OLマニュアル2005年8月号」P36、37掲載
子供を保育所に預ける葛藤 諦めなければ
   両立の道はひらける
          私は今、5歳の男の子と十カ月の双
子の赤ちゃんを育てながら、社会保険
労務士として働いています。独立して
私自身が事務所を経営しているので、
会社勤めの方と比べると比較的自由が
きく立場だと思われるかもしれません
 しかし、独立しているからこその責
任や苦労もあり、出産・育児と仕事の
両立は、やはり大変です。
 例えば、一人目を出産した時のこと
ですが、お客様の会社の給与支払日が
あったので休むわけにはいかず、出産
ギリギリまで仕事をし、出産翌日に
はもう仕事を再開しました。
 出産後も、妊娠前に保育所を調べて
おいたので生後6週間で子供を預ける
ことができました。それでも、突然保
育所から 「お子さんが熱を出したの
で迎えに来てください」などといわれ
る事もあり、まさに、綱渡り状態でし
た。何とか乗り切りましたが、そうそ
うキャンセルや変更も出来ませんから
実家の母に迎えに行ってもらったり、
ベビーシッターを頼んだり・・・。
経営者ゆえの両立の大変さ
これは私だけではなく、育児と仕事を
両立しているワーキングママに共通す
る思いなのではないでしょうか。その
せいで仕事を続けたくても辞めてしま
う人は少なくないはずです。
 でも、こう考えることもできるので
はないでしょうか。 子供はいずれ大
きくなりますし、社会に対して責任を
果たしているお母さんの姿勢を見せ
れば必ず理解してくれる。
 子供と接する時間が短くても、その
分たっぷり愛情を注げば、そんなに気
にする必要はない・・・。 
 私はこのように考えるようにして、
自分を納得させてきました。
 仕事と育児の両立は、精神的にも負
担がありますが、しれでも両立したい
と思う限りはやるべきだと私は思いま
す。OLの方は職場の環境もあるでし
ょうから、育児休暇制度はあっても実
際は取り辛かったりして、本当に大変
かもしれません。
でも、そんな時こそ仕事に対する
姿勢が問われます。普段から必死に
働いていれば、出産を機に仕事から
離れるとしても、絶対に戻ってきてほ
しいと思われるはずです。
 実際、私は社労士として経営者と話
す機会も多いのですが、能力の高い女
性のために、制度を充実させたいと考
える経営者は少なくありません。
 また、幸い我が家は夫が協力的です
が、そうでない家庭も多いでしょう。
子供の急な病気など不測の事態に頼め
る人がいないのは両立の妨げになります。
 でも調べてみると、子育てサポート
センターなどそれほど費用もかか
らず預かってくれることもあります。
 本気で続ける気持ちがあれば、両立
する道は見つかるものです。是非諦め
ないで欲しい。私自身も頑張っていき
たいと思います。

 幸い、双子を出産した時には事務所に人を雇っていたので、一人目の時のように全部自分で仕事を片付けなければ、という精神的なプレッシャーはありませんでした。最後の1カ月、おなかがはちきれそうで動くと激痛が走り仕事にならなかったので、安心して任せられる人がいたことは本当によかったと思います。
 とは言え、従業員を抱えている分、経営者としての責任は増えましたから、やはり大変なことに変わりはありません。
 ただ、仕事と育児の両立が甘くない事は覚悟していましたし、だからこそ先述したように、妊娠前に保育所を調べるなどの準備をしてきました。 
 いろいろお話ししましたが、これくらいの事はそれほど困難な事とは思っていません。
 実のところ、一番辛いと感じるのは、「子供がかわいそう」と周りから言われることなのです。
OLマニュアル2005年8月号

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